若くても裁量を持って働ける会社とは

質問:若くても裁量を持って働ける業界・企業はどこですか?

以前の記事で、私自身の就職活動の軸が「成長」や「自由」だったことをご紹介しましたが、「成長・自由」を軸に就職活動をしていく中で考えたことの一つに若くても裁量を持って働ける業界・企業はどこだろうということでした。いまから考えると、若くて裁量を持って仕事をすることが必ずしも「成長」につながるわけではないと思うのですが、裁量を持って仕事をするということは、特定の業務においては、一から最後まで自分で仕事を完結することができることから、早く仕事を覚えて独立・転職することができるということに繋がるのではないかと思います。

そこで一つポイントとしては「業界構造」だと思います。業界構造とは、つまりその業界がどのように収益を上げるビジネスなのか、仕事に着手してから納品までにどれくらいのタイムスパンなのか、工場などの設備が必要なのか、などの観点で業界を見たものになります。俗に「重厚長大」産業などと呼ばれたりしています。

「重厚長大」産業とは、具体的に何かというと鉄鋼業・造船業・自動車業・化学業界などです。一般的には、建設業は重厚長大には含まれないようですが、橋やトンネルなど非常に工期が長いプロジェクトに関わる場合は、建設業も含めても良いかもしれません。

ではなぜ、「重厚長大」な産業だと「自由」という軸から遠いと考えられるかというと、やはり鉄や自動車などを製造するために大規模な設備が必要で大規模な投資が必要になり、個人が気軽にはじめられるビジネスではないためです。また、一つのプロジェクトがはじまって終わるまでのとても長い時間がかかるので、とても大きな予算が必要になりますし、関わる人数もとても多いです。大規模プロジェクトで、多くの人数が関わるので、どうしても大人数の中の一人になってしまいます。そういう観点で、「自由」という観点では、自由度は低いと思います。

一般的に自由度が高いという考えられている職種としては、エンジニアやコンサルタント、会計士、弁護士、広告のクリエーターやデザイナーなどがあげられると思いますが、これらの職種は設備などの投資が不要もため、多くの人が独立しています。こういう業界は重厚長大とは真逆になると思います。

なので、若いうちから裁量を持って働ける業界・企業というのは業界という観点では「重厚長大」でない、業界ということがあげられると思います。

しかしながら、「重厚長大」な産業で働くと「成長」できないかというと決してそうではありません。何を持って成長というのかは人によって定義が違うので、一概には言うことができませんが、「重厚長大」な産業は社会へのインパクトはとても大きい業界です。橋をつくる、トンネルをつくる、鉄道をとおす、自動車や船をつくる、そして、それらのモノづくりを支える鉄をつくる、などとても社会に必要な産業です。